MA05 足首を柔らかくする方法

投稿者: | 2020年1月4日

どこかの誰かのダンスに役に立つことを願い、拙書「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」を公開中です。今回も足首の話。ほんの少しだけ追記しました。

 

 

MA05 第1章 体に関する11の話
(第5話)足首を柔らかくする方法

再び足首の話です。

最初に、その場でどのくらいヒールが上がるかを確かめてください。

 

●今、トウに高く上がれているのに、踊りの中でのライズがおかしければ、「足からではなく頭からライズしよう」と思えば、すっと綺麗なライズができるようになります。

●もし、ライズしてヒールが床からあまり離れていないなら、前出の「足首を意識してライズ!」を読み返しましょう。それで、ほぼ解決するかもしれません。

 

それでも解決しない人は、この先のおしゃべりにお付き合いください。

 

実は私も子供の頃から足首が硬く、中学、高校で走っていて、足首の返りが悪いのが気になっていました。大人になりダンスを始めてからも、当然その状態でしたから、

「もっとヒールを上げて」

と言われても、上がらないものは上がらないのです。

そうやって、生まれ育って60年目のある日、ひっくり返るような事件が起こりました。

 

2010年、当時関わっていたダンス雑誌の関係で、三軒茶屋の美容整体を訪問したときのことです。経営者の先生が開発された理論「筋膜剥がし=筋膜の捻れを取る」体験で、脚部と腰を少しほぐしてもらい、診察台から下りて仰天しました。

なぜなら、信じられない程、高くトウに上がったのです。

「バレリーナみたい!!」

これが、驚いた家族の表現でした。

 

これに感動した娘がさっそくその美容整体を予約。彼女は小さいときからバレエを習っていましたが、帰ってくると、

「あの頃、懸命にトウに上がる練習をしたけど、練習じゃないんだ!」

と、やはり、驚いていました。

 

この体験から「できない」と思っていたことでも、努力だけではなく、どこかに解決策があることを学習したので、それから暫く、「自分でできる方法」を模索し続けていると、偶然、足首を柔らかくできる方法を見つけることができました!

それをここで紹介します。幅広い実験で実証を得られた訳ではありませんが、これを教えた人たちには共通して効果がありましたので、「足首の硬い」あなたにも同じ効果が出ることを願っています。

 

「自分でできる方法」と言いつつ、最初に紹介するのは二人で行なう方法です(汗)

 

1.二人で行なう

①やってもらう人が床にうつ伏せに寝ます。

②もう一人に、お腹や腰のあたりに手を当てて、体を左右に「ゆっさゆっさ」転がしてもらいます。

これを10往復くらいやってもらうと、なぜか足首の硬さがほぐれ、以前より高くライズできるようになります・・・・・・と思います。

 

2.自分で行なう

前の「二人で行なう」を、うつ伏せになったまま一人でやります。

誰かに「やってもらう」とずっと楽ですが(笑)、一人でやっても同じ効果が得られます。いつでも好きなときにできるメリットもあります。寝る前に数十回行なうと、朝起きたときに足首が柔らかい感じになっている……と、思います。

 

3.足の裏のマッサージ

一人でできる、もうひとつの方法です。

足裏の親指と人差し指の間に沿って骨の間をほぐします。これだけ!

これも偶然発見した方法ですが、私の身の回りの範囲内での実験では効果が表れていますので、ぜひ実験してみてください。

足の甲側を指の骨(特に親指)に沿ってマッサージすると、ロアーがより楽になる気がします。併せてやってみてください。

やる前にどのくらいヒールが上がるか、また、足首が曲がるか確かめておくと良いでしょう。

 

   * * *

 

あるとき、これらを知り合いのプロの先生にしてあげたところ、効果を実感してもらえました。

  「やった!」

と喜んでいると、そこにいた別の先生から、

  「それ、競技会中、効果あるの?」

と、突っ込まれました(汗)。競技会中に効果が持続しなければ役に立たないじゃないか、と言う雰囲気で・・・・・・。

 

そう言うことじゃないのです。足首が柔らかく何の苦労もない人から見れば、そんな感じなのかもしれませんが、私のように60年間も硬い足首と付き合ってきた人間には、飛び上がりたいほどの喜びです。大切なことは、足首が硬いとか、ライズできないと思い続けている人にも、以前より高くライズできる「可能性がある」ことなのです。

 

一度で何時間効果が持続するか分かりませんが、「足首が硬い」と思っている人は、ぜひ実験してみてください。効果があれば儲けものでしょ? もし効果が感じられなかったら・・・・・・そのときは、笑って忘れてやってください(笑)。

 

 

足首は、きっと柔らかくなる!
もっと、ライズできるようになる!

(「第1章 体に関する11の話(第5話)足首を柔らかくする方法」おわり)

 

 

■追加の話

方法2「一人で行なう」をしているとき、無理のない範囲で膝を少し開いて(膝の中央から内側が床に接するように)やって見てください。私の場合、これを寝るときにやっています。布団の中で体を左右に100回位ゆすってから眠りにつくのですが、そうすると、翌朝、足の指が開き、指の詰まる感じが軽減しているので気に入っています。

 

ハッピー・ダンシング!